Speedtestの使い方完全ガイド|測定のコツと注意点
「ネットが遅い…」そんなときに便利なのがSpeedtestです。
でも、いざ使ってみると「結果の見方がわからない」「正しく測れているの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではSpeedtestの正しい使い方と結果の見方を、初心者でもわかりやすく解説します。

1. Speedtestとは?基本を知ろう

1-1. Speedtestはどんなサービス?
Speedtest(スピードテスト)は、インターネットの「はやさ」を調べるサービスです。
アプリやホームページをひらいて「GO(スマホ版は『スタート』)」と書かれたボタンを押すだけで、自分の回線の速さをチェックできます。
むずかしい設定は一切なく、だれでも使えるのがポイントです。
「ネットのはやさを一瞬で測れる道具」と覚えておけば大丈夫です。
ちなみに、アップロードや容量制限についても詳しく知りたい方は、各サービス別の容量まとめ記事をチェックしてみてください。

1-2. 使えるデバイス(スマホ/PC)
Speedtestはスマホでもパソコンでも使えます。
スマホならアプリをダウンロードしてボタンを押すだけ、パソコンならブラウザで公式サイトを開いて測れます。
どちらもやり方はシンプルで、ほとんど同じです。
スマホでもPCでも「ボタンひとつ」で調べられる、とても便利なサービスです。
2. Speedtestの使い方(測定手順)

2-1. スマホアプリをインストールして準備する
Speedtestをスマホで使うには、まずアプリを入れて初期設定を進める必要があります。
画面を順番に見ながら進めれば、初心者の方でも迷うことはありません。
1️⃣ アプリをインストール

Google PlayやApp Storeで「Speedtest」と検索し、インストールします。
2️⃣ ようこそ画面が表示される

アプリを開くと「Speedtestへようこそ」と表示されます。
「次へ」をタップしましょう。
3️⃣ 権限についての説明

「正確に測るために位置情報を使います」といった説明が出ます。基本的には「許可」を選べば問題ありません。
4️⃣ 位置情報アクセスの確認

端末の位置情報を使うかどうか聞かれます。「アプリの使用時のみ」を選ぶのがおすすめです。
5️⃣ 電話の権限についての確認

「電話の発信と管理を許可しますか?」と表示されます。測定に必要なため「許可」を押して進めましょう。
6️⃣ プライバシーポリシーの確認

Ooklaのプライバシーポリシーが表示されます。「Continue」を押して次へ進みます。
7️⃣ スタート画面に到達

画面中央に大きく「スタート」と出れば準備完了です。ここをタップすると測定が始まります。
これで「アプリを入れる → 権限を設定する → 測定スタート」までスムーズに進めます。
2-2. スマホアプリでの測定方法
まずはスマホに「Speedtest」というアプリを入れます。
アプリを開いてまんなかの「スタート」ボタンを押すと、自動ではかり始めます。
30秒ほどで数字が出てきて、あなたのネットの速さがわかります。
スマホではアプリを入れて「スタート」を押すだけ、とても簡単です。
Speedtestのアプリを使うと、前に測った速さが記録として残ります。
これで「昨日の夜は遅かったけど、朝は速かった」など、時間による違いをあとから比べることができます。
2-3. パソコンでの測定方法
パソコンでは、ブラウザ(ChromeやEdgeなど)でSpeedtestの公式サイトを開きます。
画面に出ている「GO」をクリックすると、スマホと同じように数字が出ます。
ソフトを入れる必要はありません。
パソコンはサイトを開いてクリックするだけ、こちらもすぐに使えます。
2-4. 測定前に準備しておくこと
正しくはかるためには、いくつか工夫があります。
他のアプリで動画を見たりダウンロードしたりしていると、数字が低く出てしまうことがあります。測るときは余計なアプリを閉じておくと安心です。
測定の前に「ネットを使っているものを止める」と、より正確な結果が出ます。
同じWi-Fiを家族みんなで使うと、速さが分け合いになって遅くなります。
たとえば、お父さんが映画を見ていて、お母さんが動画をアップロードしていると、自分のゲームや動画が遅くなることもあります。
測定場所によって結果が大きく変わる場合は、電波を補強するアンテナ設置も効果的です。

3. Speedtestの結果の見方


3-1. ダウンロード速度とは?
ダウンロード速度は「ネットから自分のスマホやパソコンにデータをひっぱってくる速さ」です。
数字が大きいほど、動画が止まらずに見られたり、アプリが早くダウンロードできます。
ネットで映画やYouTubeを楽しむなら、この数字が大きいほど安心です。
3-2. アップロード速度とは?
アップロード速度は「自分のスマホやパソコンからネットにデータを送る速さ」です。
写真をSNSに投稿したり、オンライン授業で自分の声や映像を送るときに大切になります。
自分から「発信」するときに、この数字が大きいとスムーズです。
3-3. Ping(応答速度)とは?
Ping(ピング)は「反応の速さ」をあらわす数字です。
値が小さいほど、ゲームやビデオ通話で動きがなめらかになります。
逆に大きいと、動きが遅れたりカクカクしたりします。
ゲームや通話を快適にしたいなら、Pingは小さい方がいいです。

数値の目安(参考)

Mbps(メガビット毎秒) は「ネットでデータをどれくらい速くやりとりできるか」を表す単位です。数字が大きいほど、動画やアプリをサッと読み込めます。
ms(ミリ秒) は「反応の速さ」を表す単位で、小さいほどゲームや通話の動きがスムーズです。
あくまで目安ですが、この数値を基準に「快適かどうか」を判断できます。

4. 正しく測定するコツと注意点

4-1. 測定タイミングで数値が変わる理由
ネットの速さは、時間によって変わります。
夜はみんなが動画を見たりゲームをするので混んでしまい、昼より遅くなることがあります。
だから1回だけでなく、何回か測ると本当の速さが見えてきます。
速さは時間帯で変わるので、何度か測って比べるのがコツです。
夜だけ速度が落ちる方は、時間帯による回線混雑の原因と対処法を詳しく解説したこちらの記事もどうぞ。

4-2. Wi-Fiと有線で違いはある?
Wi-Fiは便利ですが、電波の強さで速さが変わります。
壁が多い部屋やルーターから遠い場所だと遅くなりがちです。
有線ケーブルでつなげば、電波に左右されず安定した速さが出やすいです。
本当に正確に知りたいときは、有線接続がオススメです。
「ルーターが古いかも?」と思ったら、安定性に優れた最新AX3000ルーター比較もぜひ参考に。

4-3. Speedtestでわからないこと
Speedtestは速さを調べる道具ですが、すべてがわかるわけではありません。
例えば「家の中のどこでWi-Fiが弱いのか」や「プロバイダの詳しい原因」までは教えてくれません。
Speedtestは“その場の速さ”しかわからない道具です。
ただし、場所を変えて測れば、その場ごとの違いを比べることはできます。
5. 測定結果をどう活用するか

5-1. 遅いときに確認すべきポイント
もし「ダウンロードが遅い」と出たら、測定場所を変えてみましょう。
たとえばルーターの近くと遠くで測ると、どちらが速いかを比べられます。
また、家族が同時に動画を見ていると遅くなることもあります。
Speedtestは“比べる”ことで、遅さの原因を探すヒントになります。
測っても夜だけ遅い場合は、VDSL方式の仕組みと改善策が関係していることもあります。

5-2. 改善方法のヒント
それでも遅いときは、ルーターを再起動すると回復することがあります。
古いルーターなら新しいものに替えるのも効果的です。有線でつなぐとさらに安定します。
どうしても改善しなければ、プロバイダに相談するのが一番です。
測定結果は「次の対策」を考えるヒントになります。
速度を上げても通話が途切れる場合は、ビデオ通話の安定化ポイントもチェックしてみてください。

6. よくある質問(FAQ)

6-1. 無料で使える?広告は安全?
Speedtestは基本的に無料で使えるサービスです。
その代わり、アプリやサイトには広告が表示されます。
これは仕組み上のもので、安全性に問題はありません。
無料で使えて、広告が表示されるのは“普通のこと”です。
ただし「広告を押してしまったらどうなるの?」と不安に思う方もいます。
その点は次の質問(6-2)で解説します。
6-2. 広告を間違って押したらどうなるの?
広告が表示されるのは普通のことですが、うっかりタップしてしまうこともあります。
その場合も、すぐに戻れば問題はなく、測定結果に影響することもありません。
安心して利用するために、画面中央の 「GO(スマホ版は『スタート』)」ボタンだけを押す と覚えておくと安全です。
6-3. 他の速度測定サイトとの違いは?
Speedtest以外にも速度を測るサイトはあります。
でもSpeedtestは世界中で使われていて、サーバーも多いので信頼性が高いのが特徴です。数字が安定しやすいので多くの人が選んでいます。
迷ったら、まずはSpeedtestを使うのが安心です。
測定結果が安定しない場合は、建物の配線方式が影響している可能性もあります。

6-4. 1回の結果だけで判断していいの?
インターネットの速さは、時間や場所で変わります。
夜は遅くて朝は速い、ルーターの近くでは速くて遠くでは遅い、ということがよくあります。
だから1回だけで決めつけず、何度か測って平均で考えるのが安心です。
3回ぐらい測って比べるのがオススメです。
6-5. Pingってなぜ大事?
Pingは「反応の速さ」をあらわす数字です。
ダウンロードやアップロードの速さが十分でも、Pingが大きいとゲームやビデオ通話がカクカクします。
Pingが小さいと、ボタンを押したらすぐに反応して気持ちよく使えます。
ゲームや通話が快適かどうかは、Pingの小ささがカギです。
Pingをもっと安定させたい方は、FPS向け低遅延回線の選び方ガイドもおすすめです。


測定結果がいつも遅い場合は、工事不要で使える回線への乗り換えも検討してみましょう。

7. まとめ

Speedtestは、インターネットの速さをボタンひとつで測れる便利な道具です。
スマホでもパソコンでもすぐに使えて、ダウンロード・アップロード・Pingという3つの数字から「今の回線が快適かどうか」を判断できます。
大切なのは、数値をただ見るだけでなく、時間帯や場所を変えて比較し、原因を切り分ける第一歩にすることです。
もし遅いとわかったら、ルーターの位置や有線接続、再起動などの工夫につなげられます。
Speedtestは“ネットが遅い原因を探る出発点”。
上手に活用すれば、快適なネット環境への近道になります。
公式サイト から、さっそく試してみましょう。
新しい回線を検討中の方は、工事完了から使えるまでの流れも確認しておくと安心です。

Speedtest 実践チェックリスト
インターネットの速さを正しく調べて改善につなげるために、次の項目をチェックしてみましょう。
- スマホならアプリ、PCなら公式サイトを準備した
- 測定前に他のアプリや通信を止めておいた
- 「GO(スマホ版は『スタート』)」ボタンを押して測定した
- ダウンロード・アップロード・Pingの3つを確認した
- 目安表と照らし合わせて快適さを判断した
- 1回だけでなく時間や場所を変えて複数回測定した
- 遅かった場合、ルーター位置や有線接続など改善策を試した
- 必要ならプロバイダに相談する準備をした
このチェックリストを活用すれば、「測定から改善」まで迷わず進められます。
この記事で紹介したチェックリストは、PDF版でもご用意しました。
保存しておけばいつでも見直せるので、ぜひダウンロードしてお使いください。
ゲームの通信安定化にも関心がある方は、SwitchのNATタイプ改善手順もあわせてチェック!


