【図解で解説】通信速度の単位「Mbps」とは?仕組み・換算・目安を完全整理

【図解で解説】通信速度の単位「Mbps」とは?仕組み・換算・目安を完全整理
tsuda
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通信速度を表す単位「Mbps」は、インターネットの速さを測る基本指標です。
本記事では、Mbpsの定義・換算・使い方を図解でわかりやすく整理します。
「1Mbpsってどのくらい?」という疑問を数値と表で明確にします。

この記事でわかること
①通信速度の単位「Mbps」の意味と仕組み
②MbpsとMB/sの違い・換算方法
③Speedtestの見方と数値の読み取り方

1. 通信速度の単位「Mbps」とは?

1. 通信速度の単位「Mbps」とは?

インターネットの世界では、「速さ」を表すのに Mbps(メガビーピーエス) という単位がよく使われます。
この「bps」は「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の略で、1秒間に何ビットのデータを送ることができるか を示しています。

つまり、Mbpsとは「1秒あたりに何百万ビットのデータを送れるか」 という速さの単位です。
数字が大きいほど、たくさんのデータをすばやく送れる=インターネットが速い、ということになります。

1-1. たとえで言うと…

インターネットの回線は「水道のホース」のようなものです。
水がデータ、ホースが回線だとすると、太いホース(=Mbpsが大きい)ほど水(データ)がたくさん流せる イメージです。
細いホース(=Mbpsが小さい)だと、同じ量の水を流すのに時間がかかってしまいます。

1-2. bit(ビット)とByte(バイト)の関係

ここで少しだけ単位の話をしておきましょう。
データの世界では、1Byte(バイト)=8bit(ビット) というルールがあります。
つまり、1Mbps(メガビーピーエス)=1秒間に約0.125MB(メガバイト)のデータを送れる速さということです。

例:8Mbpsの回線なら、1秒間に約1MBのデータを送ることができます。

このように、「bit」と「Byte」はよく似ていますが、bitはデータの最小単位、Byteはその8個分 だと覚えるとわかりやすいです。

まとめ

  • Mbps=通信の速さの単位
  • 1Mbps=1秒で約0.125MB送れる
  • 数字が大きいほど、動画やゲーム、ビデオ通話などがスムーズ
  • 「bit」と「Byte」は8倍の関係
注意:b(小文字)とB(大文字)は意味が違います

「Mbps」は小文字のb(bit)で通信速度を示し、
「MB/s」は大文字のB(Byte)でデータ量を
表します。

2. 図でわかる!bitとByte・Mbpsの関係

2. 図でわかる!bitとByte・Mbpsの関係

インターネットで使われる「bit(ビット)」と「Byte(バイト)」は、
どちらもデータの大きさをあらわす単位ですが、少しだけ意味が違います。

2-1. bit(ビット)とは?

データをあらわす“最も小さな粒”のようなもの。
0か1の信号でできていて、たとえばコンピューターが「オン/オフ」を判断する時に使われます。

2-2. Byte(バイト)とは?

bitが8個集まったかたまりのこと。
たとえば、1文字(「A」や「あ」など)を表すためには、だいたい1Byteのデータが使われます。

2-3. 図でイメージしてみよう

bit・Byte・Mbpsの関係を図で示したイメージ。1Byte=8bit、1Mbps=0.125MB/sで、通信の速さを水の流れにたとえて説明。
1Byte(バイト)
= 8bit(ビット)
= 0と1の信号が8個分

たとえるなら――

  • bitは「水のしずく」
  • Byteは「コップ1杯」
    という関係です。

そして、Mbps(メガビーピーエス)
「1秒間に何しずくの水を流せるか」を表しています。
つまり、たくさんの水(データ)を流せるほどインターネットが速くなる、というイメージです。

2-4. 1Mbpsはどれくらい?

  • 1Mbps=1秒間に約100万bitのデータを転送できる速さ
  • 1Mbps=約0.125MB/s(1秒で約0.125メガバイト)

もし8Mbpsなら、
1秒で約1MB(1メガバイト)のデータが送れる速さです。

2-5. ちょっとした計算式

単位意味関係式
bitデータの最小単位
Byte8bit1Byte=8bit
Mbps1秒あたりの通信量1Mbps=0.125MB/s

まとめ

  • bit=データの粒、Byte=その8個分のかたまり
  • 1Mbps=1秒に約0.125MB送れる
  • Mbpsが大きいほど、データをたくさん速く送れる
  • 図で考えると「しずく(bit)」→「コップ(Byte)」→「水の流れの速さ(Mbps)」の関係になる

3. 「Mbps」と「MB/s」の違いと換算表

3. 「Mbps」と「MB/s」の違いと換算表

インターネットの速さをあらわすときによく出てくるのが、
Mbps(メガビーピーエス)」と「MB/s(メガバイト毎秒)」という2つの単位です。

見た目が似ていますが、意味はまったく違います。

3-1. MbpsとMB/sのちがい

単位読み方表している内容主に使われる場面
Mbpsメガビーピーエス1秒間に送れるデータの速さ(通信速度)インターネットや回線の速さを表すとき
MB/sメガバイト毎秒1秒間に送ったデータの量(容量)ファイルをダウンロードしたり保存したりするとき

つまり、

  • Mbps=スピード(どれくらい速いか)
  • MB/s=量(どれくらいのデータを送ったか)
    を表しています。

3-2. 1Byte=8bitの関係を思い出そう

さきほども出てきたように、
1Byte=8bit なので、
1Mbps=0.125MB/s(1÷8) になります。

たとえば「80Mbps」の回線なら、
80 × 0.125 = 10MB/s のスピードでデータを送れる計算です。

3-3. 速度換算表(目安)

通信速度(Mbps)とデータ転送速度(MB/s)の換算早見表。1Mbps=0.125MB/sで、通信速度ごとの送信データ量の目安を図示。

3-4. ポイント

  • 通信速度(Mbps)は「速さ」、データ量(MB/s)は「量」
  • 8で割るだけで、Mbps→MB/sに変換できる
  • 反対に、MB/s→Mbpsに変えたいときは8をかける

例:10MB/s × 8 = 80Mbps

まとめ

  • MbpsとMB/sは「速さ」と「量」の違い
  • 1Mbps=0.125MB/s(8で割る)
  • MB/s=Mbps÷8 で簡単に換算できる

4. 通信速度別でできること早見表

4. 通信速度別でできること早見表

「何Mbpsあれば快適なの?」というのは、誰もが気になるポイントです。
ここでは、通信速度ごとにできることをわかりやすく表とコメントで整理しました。
数字だけでなく、「どんな感じか」をイメージしやすいようにしています。

4-1. まず覚えておこう!

通信速度には2種類あります。

  • 下り(ダウンロード)速度:動画を見たり、ページを開いたりするときの速さ
  • 上り(アップロード)速度:写真や動画を送ったりするときの速さ

普段のインターネット利用では、下り速度(Mbps) が主に注目されます。

4-2. 通信速度ごとの目安表

通信速度別でできること早見表。メール・動画・会議・ゲーム・4K動画ごとの必要Mbpsを横棒グラフで示した図。
通信速度(下り)できることの目安快適さのイメージ
1〜3 MbpsメールやLINEの送受信、軽いWebページ閲覧📱「ちょっと待てば開く」レベル
5〜10 MbpsYouTubeの低画質(480p)動画が見られる🎬「とりあえず見られる」速さ
20〜30 Mbps高画質(720p〜1080p)動画視聴、ビデオ会議💻「ストレスなく使える」速さ
50〜100 Mbps複数人が同時に動画・ゲームを利用可🏠「家族で快適」レベル
200〜500 Mbps4K動画や大容量データのダウンロード🚀「超サクサク動く!」速さ
1000 Mbps(1Gbps)以上大人数で使っても余裕、オンラインゲーム最適⚡「プロも満足する」最高クラス

4-3. もう少し具体的に

たとえば、10Mbpsと100Mbpsではこんなに違います。

項目10Mbps100Mbps
YouTube再生標準画質でOK高画質でもスムーズ
ビデオ会議1人なら問題なし複数人でも安定
ゲームダウンロード1GBに約14分1GBに約1分半

こうして見ると、「Mbpsが大きいほど、時間が短くなる」ことがよくわかりますね。

4-4. ワンポイントメモ

  • 家族で使うなら、50Mbps以上あると安心。
  • 一人暮らしでも動画や会議をするなら、20〜30Mbps程度が目安。
  • 「速いだけ」でなく、安定しているか(Ping・回線品質)も大切です。

まとめ

  • 1〜3Mbps:メールやLINEが中心の人向け
  • 20〜30Mbps:動画やビデオ会議が快適
  • 100Mbps以上:家族・ゲーマー向けの安心速度
  • 数字が大きいほど、データを「早く・たくさん」送れる

5. 測定結果の見方と注意点

5. 測定結果の見方と注意点

インターネットの速さを調べるとき、
多くの人が「Speedtest(スピードテスト)」というサイトやアプリを使います。

測定すると、いくつかの数字が出てきますが、
「どれが速さなの?」「どれを見ればいいの?」と迷う人も多いですよね。
ここでは、結果の見方をわかりやすく説明します。

5-1. Speedtestで出てくる3つの数字

Speedtestの測定結果画面の例。Download・Upload・Pingの3項目を吹き出し付きで解説した図。
項目名読み方意味見るポイント
Download(下り)ダウンロードインターネットからあなたの端末にデータを送る速さ動画・SNS・ネット閲覧の快適さに関係
Upload(上り)アップロードあなたの端末からインターネットへデータを送る速さ写真・動画投稿やオンライン会議に関係
Pingピング信号を送って帰ってくるまでの時間(反応の速さ)数値が小さいほど反応が速い(ラグが少ない)

5-2. どの数値が大事?

ふだん使うときに最も大切なのは、Download(下り)速度です。
これが速いと、YouTubeやNetflixの動画もサクサク再生されます。

Upload(上り)は、写真を送ったり、Zoomで話したりするときに関係します。
Pingは、ゲームの反応速度(遅延の少なさ)に関係する大事な数値です。

5-3. 目安の数値(快適ライン)

利用シーン下り速度上り速度Ping
メール・LINE1〜3 Mbps1 Mbps〜50ms以下
YouTube・動画視聴10〜30 Mbps3 Mbps〜40ms以下
オンライン会議20〜50 Mbps10 Mbps〜30ms以下
オンラインゲーム50 Mbps以上20 Mbps以上20ms以下が理想

5-4. 測定時の注意ポイント

  • 測定はWi-Fiではなく有線接続のほうが正確
  • 他の機器やアプリを止めて測るとより安定
  • 朝・昼・夜で結果が変わる(回線が混む時間帯がある)
  • スマホで測るときは、できればアプリよりも公式Speedtest.netサイトが正確

5-5. ちょっとしたコツ

  • 「下り」と「上り」は、道路の行きと帰りのような関係。
  • 「Ping」は、信号の反応スピード(ブレーキの早さ)のようなもの。
  • 3つの数字をあわせて見ると、回線の“速さ+安定性”がわかります。
理論値と実測値の違いについて

Speedtestで計測する速度は「実測値(実際の速度)」です。
一方、契約書などに書かれている「最大1Gbps」は理論値(理想条件での最大値)で、常にその速度が出るわけではありません。
回線の混雑やWi-Fi環境によって、実測は理論値の5〜8割程度になることが一般的です。

まとめ

  • Speedtestでは「下り・上り・Ping」の3つを見る
  • 下り=動画などの受け取り/上り=送信/Ping=反応の速さ
  • 下り20Mbps以上で動画視聴、50Mbps以上で快適ゲームが可能
  • 測定は環境を整えて行うとより正確

6. 学び要約・引用ポイント(転載歓迎)

6. 学び要約・引用ポイント(転載歓迎)

以下は、本記事の内容を要約した引用・転載用まとめです。
出典明記のうえで、図や表とあわせてご自由にご利用ください。

通信速度の基本

  • Mbps(メガビーピーエス)は、通信の速さを表す単位。
  • 「1秒間にどれだけのデータを送れるか(bit単位)」を示す。
  • 数字が大きいほど、動画・会議・ゲームなどがスムーズ。

単位の関係

  • 1Byte=8bit
  • 1Mbps=約0.125MB/s(1÷8の関係)
  • 「Mbps」はスピード、「MB/s」はデータ量を表す。

速度別の目安

通信速度利用の目安
1〜3 MbpsメールやLINEが中心
10〜30 Mbps動画視聴・ビデオ会議に十分
50〜100 Mbps家族・複数端末でも快適
1000 Mbps高速通信・ゲーマー向け

換算のコツ

  • Mbps ÷ 8 = MB/s(通信速度→データ量)
  • MB/s × 8 = Mbps(データ量→通信速度)
  • 例:100Mbps ≒ 12.5MB/s

測定のポイント

  • 下り(Download):動画やページ閲覧に影響
  • 上り(Upload):写真・動画投稿などに関係
  • Ping:反応の速さ。数値が小さいほど快適。

引用文例(転載OK)

「Mbpsとは、1秒間に何ビットのデータを送れるかを示す単位。
1Mbps=約0.125MB/sで、数字が大きいほど通信が速い。」
— 出典:つながるラボ(https://tsunagaru-labo.com

利用ガイド

  • 図表・要約・定義の転載は「出典:つながるラボ」と明記のうえご自由にどうぞ。
  • 教材・他ブログ・SNS投稿などでの引用利用を歓迎します。

7. まとめ:Mbpsを理解すると通信の“速さの意味”がわかる

7. まとめ:Mbpsを理解すると通信の“速さの意味”がわかる

6章で学んだポイントをふまえて、ここでは全体をもう一度整理します。


通信速度の「Mbps(メガビーピーエス)」は、
インターネットの“速さ”をあらわすとても大切な単位です。

数字が大きければ大きいほど、データをすばやく送ったり受け取ったりできます。
つまり、動画が止まらない・会議が安定する・ゲームがスムーズといった体験の土台になるのです。

7-1. ここまでのまとめ

  • Mbps=通信速度の単位(1秒あたりのデータ転送量)
  • 1Byte=8bit、1Mbps=0.125MB/s
  • Mbpsが大きい=インターネットが速い
  • 下り・上り・Pingの3つを見れば、回線の状態がわかる
  • Speedtestの結果を理解すれば、自分の環境を客観的に判断できる

7-2. 図解や表を活用しよう

本記事で紹介した表や換算式は、回線速度を理解するうえで役立ちます。
ブログ・資料・SNS投稿などで「通信速度の基礎」を紹介するときは、
図や早見表をそのまま使っていただいて構いません。

図解・表の転載は「出典:つながるラボ(https://tsunagaru-labo.com)」と明記のうえご自由にどうぞ。


もし「測定したら遅かった…」という場合は

こちらの記事で、すぐできるチェックポイントを解説しています。

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7-3. 最後にひとこと

「通信速度の数字」は、ただの数値ではなく、“体験の快適さ”そのものです。
Mbpsの意味を理解すれば、Wi-Fiが遅い原因を見抜いたり、
どんな回線を選べばいいかも自分で判断できるようになります。

今日からは、「何Mbpsだからどのくらい速いか」が自分の言葉で説明できるようになりますね!

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