光回線の種類が多すぎてわからない人へ|配線方式と住まい別に失敗しない選び方を解説
「光回線って、なんでこんなに種類が多いの…?」
そう感じている人は、とても多いです。
名前がたくさんあって、
・どれが速いのか
・自分の家で使えるものはどれなのか
・何を基準に選べばいいのか
が、パッと見ではわかりません。
でも安心してください。
光回線は“しくみ”がわかれば、実はとてもシンプルです。
迷う理由は「情報がバラバラに書かれている」だけで、
順番に整理すれば 自分に合うタイプが必ず見つかります。
この記事では、ネットの専門知識がなくても、
光回線のタイプごとのちがいが一目でわかるように やさしく整理します。
私は、これまでマンション・戸建ての回線トラブルや、
VDSL・配線方式の記事をとおして、たくさんの読者の悩みを解決してきました。
その経験をもとに、この記事でも「小学生でもわかる説明」を徹底しています。
結論から言うと──
あなたが選ぶべき光回線は、住まいの配線方式と使い方で決まります。
ここさえ押さえれば、もう迷うことはありません。
光回線にはたくさん名前がありますが、ややこしく見える理由は、
「名前は違っても、しくみはほとんど同じ」ものが混ざっている からです。

1. 光回線が「むずかしく見える理由」
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1-1 光回線は「光ファイバー」という“太い道”を使う通信方式
光回線のしくみはとてもシンプルです。
家まで細い線ではなく、光が通る専用の線(光ファイバー)でつながる高速道路 のようなイメージです。
- 電気ではなく「光」でデータを送る
- だから速くて安定しやすい
- 夜でも速度が落ちにくい
つまり、インターネット回線の中でも一番レベルが高い方式 です。

1-2 光回線の“種類が多いように見える理由”はたった2つだけ
名前が違っても、光回線の中身はほぼ同じ。
ちがうのは 下の2つだけ です。
A:誰の会社がサービスを提供しているか(ブランド名の違い)
例:
- ドコモ光(ドコモのサービス)
- ソフトバンク光(ソフトバンクのサービス)
- auひかり(KDDIのサービス)
- NURO光(ソニー系のサービス)
→ 中身は光回線でも、「どの会社が月額料金をもらうか」 の違い。
B:家の“つなぎ方”が違う(配線方式の違い)
これがいちばん大事な部分です。
あなたの家がどの方式なのかで、「最大速度」「夜の安定性」が大きく変わります。
- 光配線方式(最高に速い)
光ファイバーが家の中まで直接くるタイプ。 - VDSL方式(マンションに多い・遅くなりやすい)
建物の途中まで光 → 部屋までは昔の電話線。 - LAN配線方式(中間くらい)
光 → 建物の中をLANケーブルで配線。

1-3 光回線は“住まいの条件”で選べる種類が変わる
迷う最大の理由はここです。
光回線は、
マンション・戸建てで使える種類が変わる うえに、
建物がどの配線方式なのか で、契約できる回線や速度が変わります。
● 戸建ての場合
ほとんどの光回線が選べる(自由度が高い)。
● マンションの場合
- 配線方式が光配線なら → どの光回線でも高速で使いやすい
- VDSL方式なら → どの光回線でも“VDSLの速度の限界”に縛られる
→ つまり、「サービス名より配線方式のほうが大事」。

1-4 まとめ
光回線の種類が多く見えるのは、
“会社の名前が多いだけ” + “配線方式が違う” の2つが重なっているから。
でも、しくみ自体はとてもシンプルで、
あなたの家の配線方式と使い方を知れば、すぐに最適なタイプが決まります。
2. 光回線の主要4タイプをわかりやすく比較
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光回線を、読者が最初に理解すべき 4つのタイプ にしぼって整理しています。
| タイプ | 最大速度の目安 | 実際の速さ(傾向) | 安定性 | 工事 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 光配線方式(建物まで光→部屋まで光) | 1Gbps〜10Gbps | とても速い | とても安定 | 必要 | ゲーム・動画・在宅ワークに強い |
| VDSL方式(建物まで光→部屋は電話線) | 100Mbps前後 | 夜に遅くなりやすい | 普通〜不安定 | 不要(既設) | マンションで工事できない人向け |
| NURO系(独自の光回線) | 2Gbps〜10Gbps | 速い(地域差あり) | やや安定 | 必要 | 戸建てで高速を求める人 |
| 光コラボ(フレッツ光を使うサービスの総称) | 1Gbps〜10Gbps | 光配線なら速い | 安定 | 必要 | ドコモ光・ソフトバンク光など多数から選びたい人 |
比較表だけだと選びにくいので、
このあと 利用シーン別に“迷わない選び方” をまとめます。
あなたの住まいや使い方にぴったりのタイプを、ここから具体的に説明していきます。
3. あなたに合う光回線の選び方(利用シーン別)
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ここでは、よくある4つの状況に分けて、
どの光回線タイプが向いているか をわかりやすく整理します。
3-1 賃貸マンションで工事できない人(VDSL・既設タイプ)
「マンションで工事ができなくて、なんとか安定した回線を使いたい…」
おすすめタイプ
▶ VDSL方式 or マンションに元から入っている光回線
理由
- 工事ができない場合、建物の配線方式に合わせるしかない
- VDSLでも、IPv6(IPoE)で“夜の混雑が少しマシ”になることもある
- どうしても遅い場合は、ホームルーターが代替案になる
ポイント
- VDSLは速さに限界がある(特に夜)
- でも工事NGなら、できる範囲で最適化するのが正解
もし「今すぐどうにかしたい…」と感じている場合は、
VDSLでも速度を改善できる方法をこちらでまとめています。

3-2 外出先でも使うことがある人(移動しながら作業)
「家と外、どっちでもネットを使いたい!」
おすすめタイプ
▶ 光回線(家)+ モバイルWi-Fi(外) のセット運用
または
▶ モバイルWi-Fiのみ(家の利用が少ない場合)
理由
- 光回線は家の利用に最適だが、外では使えない
- モバイルWi-Fiは外で使えるが、家の速度・安定性では光回線に劣る
ポイント
- 「家中心か?外中心か?」を決めるだけで選択が決まる
- 外で仕事が多い人はモバイルWi-Fiのほうが使いやすい
3-3 ゲームでラグを出したくない人(FPS・対戦系)
「とにかく速くて遅れない回線がほしい!」
おすすめタイプ
▶ 光配線方式の光回線(1Gbps or 10Gbps)
▶(戸建て)NURO光も強い選択肢
理由
- ゲームは“反応速度(Ping)”がとても大事
- 光配線方式は家まで光が来るので、安定度が別次元
- 電波(Wi-Fi)より LANケーブル接続が最強
ポイント
- VDSLはどうしても遅延が出やすい
- ゲーム中心なら 光以外の選択肢は基本なし
3-4 夜だけ遅くなる人(時間帯混雑が悩み)
「夜の20〜23時だけ、動画が止まってしまう…」
おすすめタイプ
▶ IPv6(IPoE)対応の光回線(光配線方式)
▶ VDSLの場合 → 改善できない可能性が高いので回線切り替えを検討
理由
- 夜の混雑は“古い仕組み(IPv4)”が原因のことが多い
- IPv6(IPoE)なら混雑を避けやすい
- VDSLはそもそも“途中から細い道”なので、仕組み上遅くなる
ポイント
- 改善しないときは 配線方式の見直し(光配線への切替) が最も効果的
- マンションで工事NGなら → ホームルーターという代替案も
3-5 まとめ
迷ったときは、次の1つだけ覚えておけばOKです。
➡ 家の配線方式(光配線 or VDSL)と、あなたの使い方で最適な回線は決まります。
ここまでの内容をふまえて、最後に全体のポイントをかんたんに振り返ります。
4. まとめ|迷ったら“配線方式+使い方”で決めればOK
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光回線は種類がたくさんあって迷いやすいですが、
実は 「あなたの家の配線方式」と「使い方」 の2つだけで、最適なタイプはスッと決まります。
✔ 結論
あなたが選ぶべき光回線は、家がどのしくみでつながっているかで大きく変わります。
光配線方式ならほとんどの光回線が高速で使えますし、
VDSL方式なら速度に限界があるため、できる範囲での最適化や別の選択肢が必要です。
✔ 迷ったときの合言葉
「家中心なら光回線、外でも使うならモバイル」
このシンプルな基準で考えると失敗しません。
✔ 今、選んでおいたほうがいい理由
今のネット環境は年々データ量が増え、
動画・ゲーム・リモート会議など“もっと速い通信”が当たり前になっています。
さらに、マンションでよく使われる VDSL方式は2026年以降に縮小が進む と言われており、
これからは 光配線方式への移行がより重要 になっていきます。
今のうちに、自分の家に合った光回線のタイプを知っておくことで、
これからもストレスのないネット環境を続けることができます。

