回線・Wi-Fiの基本知識
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【図解で理解】電波が弱いのは建物構造と素材のせい?仕組みをやさしく解説

【図解で理解】電波が弱いのは建物構造と素材のせい?仕組みをやさしく解説
tsuda
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「鉄筋コンクリートの部屋は電波が弱い」と聞いたことはありませんか?
実はその理由には“電波を吸収・反射する壁構造”が関係しています。
この記事では、建物構造と電波の通り方を図と表で整理。引用・転載にも使える基礎データ集です。

この記事でわかること
①建物の構造によって電波の通りやすさが大きく変わる
②壁や素材によって電波が反射・吸収されて弱くなる
③家具や間取りの影響で部屋の奥では電波が届きにくくなる

1. 電波が弱くなるのは「建物構造」が関係している

1. 電波が弱くなるのは「建物構造」が関係している

みなさんの家で「スマホの電波が弱い」「Wi-Fiが届きにくい」と感じたことはありませんか?
実はそれ、電波が悪いのではなく建物の作り方(構造)が関係していることが多いんです。

1-1. 電波は“まっすぐ進む”けれど、壁にぶつかると弱くなる

電波は空気の中をまっすぐ進む“見えない光”のようなものです。
だから、途中に壁・ドア・家具などがあると、そこで一部が反射したり、吸収されたりしてしまいます。

特に鉄やコンクリートのような「かたい材料」は、電波を通しにくく、
中で吸収されたり、はね返されたりして、部屋のすみまで届きにくくなります。

1-2. 「2.4GHz」と「5GHz」の違いもポイント

Wi-Fiの電波には、主に2つの種類があります。

  • 2.4GHz(ギガヘルツ):少し遅いけれど、壁を通りやすい。
  • 5GHz(ギガヘルツ):速いけれど、壁を通りにくい。

つまり、「建物の作りががっしりしている家」では、
2.4GHzのほうが届きやすく、5GHzは途中で弱まりやすいんです。


2.4GHzと5GHzのくわしい違いや、「どちらを選ぶと良いか」をもっと知りたい方は、Wi-Fi 2.4GHz と 5GHz の違いを図でやさしく解説もあわせてご覧ください。

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1-3. 建物の“素材”で電波の通り方が変わる

たとえば同じWi-Fiでも、こんな違いがあります。

建物の素材電波の通りやすさ特徴
木造◎(とても通りやすい)壁がうすく、吸収も少ない
石こうボード○(まあまあ通る)普通の住宅で使われる
鉄筋コンクリート△(かなり弱まる)マンションに多く、電波を通しにくい
金属入りガラス×(ほとんど通らない)遮熱・防音ガラスなど

こうして比べてみると、「どんな家に住んでいるか」で
Wi-Fiの届き方がぜんぜん違うことがわかりますね。

まとめ:電波が弱いのは“電波のせい”ではないかも?

Wi-Fiが弱いと感じたとき、
原因は「回線」よりも「建物の構造」にあることが多いです。

  • 壁や床が電波を吸収してしまう
  • 鉄や金属が電波をはね返す
  • 厚いコンクリートが電波を通さない

そんなときは、ルーターの位置を変える・中継機を使う・外付けアンテナを設置することで改善できるケースもあります。

2. 図でわかる!建物構造と電波の通り方

2. 図でわかる!建物構造と電波の通り方

Wi-Fiの電波は、家の中を「見えない光」のように飛び回っています。
でも、その途中に壁や床、柱があると、電波はどうなると思いますか?
この章では、建物の構造ごとに、電波がどんなふうに進んでいくのかを図で見ていきましょう。

2-1. 木造の家:電波がスイスイ通る

木でできた家は、電波がとても通りやすい構造です。
木や石こうボードは電波をあまり吸収しないので、Wi-Fiルーターの電波が部屋の奥まで届きやすいです。

ただし、ドアや家具などがたくさんあると、少しずつ弱くなることもあります。
広い家の場合は、間に中継機を置くとより安定します。

通りやすさ:★★★★★(とても通る)

2-2. 鉄筋コンクリートの家:電波が途中で止まりやすい

マンションやアパートなどに多い「鉄筋コンクリート構造(RC構造)」は、
とても丈夫なかわりに、電波を通しにくい壁でできています。

中に入っている鉄筋(鉄の棒)が電波を反射してしまうため、
Wi-Fiが隣の部屋や別の階まで届きにくくなります。

通りやすさ:★★☆☆☆(かなり弱まる)

2-3. ALC・気泡コンクリート:中くらいの通りやすさ

ALC(気泡コンクリート)は、鉄筋コンクリートより軽くて、
中に小さな空気の泡がたくさん入っています。
この“スカスカ構造”のおかげで、電波はある程度通りやすくなります。

ただし、壁が厚かったり、鉄骨が入っていたりすると、電波はやっぱり弱くなります。

通りやすさ:★★★☆☆(ふつう)

2-4 ガラス・金属入り素材:電波をほとんど通さない

最近の家では「遮熱ガラス」や「防音ガラス」など、
金属の膜が入った窓ガラスがよく使われています。
これらは電波をはね返してしまうので、窓際にルーターを置いても電波が外に出にくくなります。

また、金属製のドアや家具も同じく電波をさえぎる原因になります。

通りやすさ:★☆☆☆☆(通りにくい)

2-5. 建物構造と電波の通り方イメージ

建物構造ごとにWi-Fi電波がどれくらい通るかを示した図。木造住宅ではスムーズに通過し、ALC建物ではやや弱まり、鉄筋コンクリートマンションでは一部が反射・吸収され、金属ガラスのビルではほとんど通らない。

まとめ:家の作りで“電波の道”が変わる

  • 木造は電波が通りやすい「広い道」
  • 鉄筋コンクリートは電波が止まりやすい「壁の多いトンネル」
  • ガラスや金属素材は「電波のバリア」

このように、建物の構造によって電波の通り道が変わるため、
「どんな家に住んでいるか」を知るだけでも、Wi-Fi改善のヒントになります。

3. 素材別の電波減衰比較表

3. 素材別の電波減衰比較表

同じWi-Fiでも、「どんな素材の壁を通るか」で電波の強さはまったく違います。
たとえば、木の壁はスッと通るのに、鉄の壁ではほとんど届かないことも。
ここでは、建物でよく使われる素材ごとに、どれくらい電波が弱まるのか(減衰率)を一覧でまとめました。

3-1. 建物素材と電波の通りやすさ(2.4GHz・5GHz)

素材周波数帯電波の通りやすさ減衰の目安(dB)特徴・メモ
木材2.4GHz◎ とても通る約3dB壁がうすく、電波が抜けやすい
石こうボード2.4GHz○ 通る約5dB一般住宅の内壁によく使われる
ガラス(透明)2.4GHz○〜△約6〜10dB通るが厚いと弱まる
鉄筋コンクリート2.4GHz× 通りにくい約15〜30dB鉄が電波をはね返す
金属入りガラス(Low-Eなど)5GHz× ほぼ通らない約20〜40dB金属膜が電波をブロック
アルミドア・金属板2.4GHz/5GHz× 反射する約30〜50dB電波を通さず反射させる
ALC(気泡コンクリート)2.4GHz△ ほどほど約8〜12dB中に空気の層があり軽いが厚い壁だと弱まる

3-2. 「dB(デシベル)」ってなに?

「dB(デシベル)」は、音や電波の強さをあらわす単位です。
数字が大きいほど“弱くなった”という意味になります。

たとえば、

  • 3dB下がる → 電波が約半分に
  • 10dB下がる → 電波が約10分の1に
    というイメージです。

つまり、「鉄筋コンクリートの壁を通ると電波が30dB減る」とは、
電波が約1000分の1にまで弱まるということなんです。

3-3. ポイントで覚えよう!

  • 木材・石こうボード:電波が通りやすい素材
  • 鉄・金属・コンクリート:電波を通しにくい素材
  • ガラスでも金属膜付きは注意!
  • 5GHzのほうが速いけど、壁には弱い

3-4. 素材別の電波減衰イメージ

素材ごとの電波の通りやすさを比較した図。木材はよく通り、石こうボードは少し弱まり、鉄筋コンクリートは途中で反射・吸収、金属ガラスはほとんど通らない。

まとめ:素材でここまで違う!

  • 木やボードは「通り道」、鉄や金属は「壁」
  • 10dBで約10分の1、30dBで1000分の1に弱くなる
  • 建材の違いが、部屋の電波環境を大きく左右する

建物の素材を知ることは、「電波が届かない原因」を見つける第一歩です。
次の章では、実際の家の中で「どんな場所が電波をさえぎりやすいのか」
現場の例をもとに見ていきましょう。

4. 実際の環境での影響例

4. 実際の環境での影響例

「電波が弱い」と感じる場所には、いくつかの“共通パターン”があります。
ここでは、家やマンションでどんな構造や配置が電波をさえぎりやすいのかを、わかりやすく紹介します。

4-1. マンションの隅の部屋は電波が届きにくい

マンションでは、壁の中に鉄筋がたくさん入っています。
特に角部屋(すみの部屋)は、2方向を分厚いコンクリートで囲まれているため、電波が大きく弱まります。

もしルーターをリビングに置いている場合、
寝室や玄関側の部屋まで電波が届かないこともあります。

対策ポイント

  • ルーターを部屋の中央付近に置く
  • 鉄筋壁の反対側には中継機を設置する

4-2. ドア・家具・家電が“電波のバリア”になる

電波は、目には見えないけれど金属や水分にとても弱いです。
たとえば、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの家電は、
電波を吸収したり反射したりしてしまいます。

また、大きなタンスや本棚も電波を通しにくく、
ルーターとの間にあると通信が遅くなることがあります。

対策ポイント

  • 家電の近くにルーターを置かない
  • 高さを出して設置(床より1m〜1.5mくらいが目安)

4-3. 壁が多い間取りは“電波の迷路”

部屋の間に壁が多いと、電波が進むたびに少しずつ弱くなります。
特に鉄筋や金属の壁がいくつもあると、
迷路のように電波が回り込んで弱くなるのです。

このような場合は、中継機やメッシュWi-Fiを使うと、
「途中の中継ポイント」で電波をつなぎ直せます。

対策ポイント

  • 中継機を“電波がまだ届く中間地点”に置く
  • 壁越しではなく“開いた空間”を電波が通るよう工夫する

中継機とメッシュWi-Fiの違いや、どちらを選べば良いか迷っている方は、図でわかる!メッシュWi-Fiと中継器の違いをやさしく解説で、それぞれの仕組みと向いているケースをチェックしてみてください。

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図でわかる!メッシュWi-Fiと中継器の違いをやさしく解説
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4-4. マンション構造と電波の届き方

マンションの室内でWi-Fi電波が届きにくくなる様子を示した図。ルーターから出た電波が冷蔵庫や家具で反射し、コンクリート壁を通過する際に弱まり、寝室では電波が弱くなる。

まとめ:家の中にも“電波の通り道”がある

  • 壁や家電が多いほど、電波は途中で弱まる
  • 角部屋や鉄筋の多い部屋は特に届きにくい
  • 家の中央・高めの位置にルーターを置くと改善しやすい

建物の構造を「電波の通り道」として考えると、
Wi-Fiをもっと上手に使えるようになります。

5. 学び要約・引用ポイント

5. 学び要約・引用ポイント
  • 電波はまっすぐ進むが、壁にぶつかると反射・吸収されて弱くなる
  • 木やボードなどの軽い素材は電波を通しやすい
  • 鉄やコンクリートなどの重い素材は電波を通しにくい
  • ガラスでも金属膜入り(遮熱・防音ガラス)は電波をほとんど通さない
  • 建物の構造によって、Wi-Fiの届き方が10倍以上違うこともある

まとめ:建物構造を知ると電波改善が見えてくる

まとめ:建物構造を知ると電波改善が見えてくる

Wi-Fiの電波が弱いとき、その原因は「機械」だけではなく、家のつくり(構造)にあることが多いです。
木造の家なら電波はスイスイ通りますが、鉄筋コンクリートの建物では途中で反射・吸収されてしまいます。

でも、心配はいりません。
建物の特徴を知っていれば、

  • ルーターの置き場所を工夫する
  • 中継機を足す
  • 外付けアンテナを設置する

などの対策で改善できます。


ルーターのアンテナを強化して電波環境を改善したい方は、外付けアンテナで電波改善!初心者でもできる設置ガイド&チェックリストで、アンテナの選び方や設置時の注意点をくわしく解説しています。

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今日からあなたのWi-Fi環境を、自分で整えられるようになります。

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